サマサマレーシア

意識低い系マレーシア生活

個性炸裂するマレーシアのカーディーラーの担当の話

マレーシアはかなりの車社会。ということでまずは車を調達しようとディーラーへ。

ちなみにMM2Hを持っていると、指定車種が無税で購入できるのですが、売る時に税金を払わなければいけないので、税金先延ばしってだけです。本帰国する時に売却することを考えて、うちは指定車種の購入はやめました。

今9月までNo GSTなんでどうなんでしょう。

 

最初に行ったディーラーの受付の中華系女性なんですが、なんと旦那さんが同業他社で同じくセールス担当をしているというカオスっぷり。

なぜそれが発覚したかというと、セールス担当がフル稼動だったのでこの受付女性がとりあえずフォローに入るという形で接客し、うちの希望車種とかを聞いてくれたんですよ。

そしたらいきなり小声で「実はね、うちの旦那は同業他社のセールスなの。でね、ぶっちゃけ今月成績がよくないのよ。だからうんと割引させるから、あなたたちが希望する同じようなスペックでうちの旦那のとこの車買わない?」って、持ちかけてきたんですよ。

この受付女性はたしかにセールスじゃないけど、これってどうよ?

 

さらに「私は(今勤めている会社じゃなくて)旦那の会社の車乗ってるけど、見る?あなたたちの希望の排気量で似たようなスペックよ」って、外に連れ出してちょっと離れたとこに停めてある車を見せてくれました。

確かにうちが買おうと思っていたSUVと同じクラスなんですが、自動車メーカーについては私はこだわりがあるので断りました。まあ納車が遅いっていうのが一番だったんですけどね。

この話の教訓をわかりやすく例えると、「BMWを買いにいったらaudiを勧められたでござる」ですね。

 

で、次に行ったとこではマレー系の男性がセールス担当でした。ドラクエのキャラクターに似ていたのでスラリンと心の中で命名しました。

スラリンはおとなしめでトークもうまいわけでもなく、ただただ実直な感じ。

アポなしで行った日に試乗させてもらい即決しました。

が、テンパードガラスなどのオプションや外注で頼むナビ(GPS)などの話を詰めに何度かディーラーに通うことに(あのムカつく車検切れ車で)

 

そこで世間話などをするのですが、なかなかすごい話を聞きました。

前もカーディラーだったスラリン、ある日バイクに乗っていた時にトレーラーと交通事故を起こし、生死をさまようこと2ヶ月。意識を取り戻した時に、その事故る直前に仕事で集金してきたお金の置き場をすっかり忘れてしまっていたのだそうです。

 

結局、そのディーラーの仕事を辞めてこの会社に転職する時に、自分のロッカーから集金したお金がでてきたそうなんですが、今でも謎だとか言ってました。

そしてその事故の時におりた保険金でコンドを買ったそうです。でも身体中に金属やボルトが入っているらしいです。

そういう話を淡々とするスラリンがうちの担当でした。

 

デング熱に関して尋ねたら「そういえば、こないだ会った友だちが、なんか熱っぽくてダルイなあって言ってたらデングだったよ」って「でも僕は罹患したことないけどね」ってちょっとドヤりながら言っていました。正直、質問の回答にはなっていませんけどね。

 

実は他にも同じクラスの車を見に行ったりしたのですが、他ディーラーのセールスの人に関しては全く記憶に残っていません。

この二人はなかなか濃かったので、セールス向きだったんでしょうね。両者全くベクトルが違いますが。

マレーシアでは販売までが担当の仕事。あとはサービスの時にブッキングをお願いするぐらいでスラリンとはもう会わなくなりました。

でもたまに会うと「もう一台買う?」と温厚に圧をかけてきます。ああ見えてセールス成績よさそうだな。