サマサマレーシア

意識低い系マレーシア生活

意外と遠い郵便局でパオ兄さんに会った話

tetari.hatenablog.comうちからちょっと遠い郵便局に行きました。

理由は旦那がネット通販で買ったものを返却するためです。

待合の椅子で何か食べている人がいました。何を食べているのかわかりませんでしたが、なんだかすごい匂いがしていました。

他の人たちは特に反応していなかったので、ローカルフードだと思います。

 

今から話がちょっとそれます。

私は一度会った人の顔と名前を全く覚えません。

かつて営業職をしていたことがあるのですが、この仕事をしていて、人の名前と顔を覚えられないというのは致命的です。

なので名刺をいただいて商談をしている最中に何度もチラ見。外に出た瞬間、その人の外見の特徴を速攻でメモるためボールペンで書き込んでいました。

退職する時に他のスタッフに引き継ぐために名刺を整理していました。

名刺には「蝉丸」「カトチャン」「サッチャー(注:元英国の首相)」などなんとなく人とわかるような表記がありました。でも、中には全く覚えがなく今となっては、ちょっと何言ってるのかわからないものもありました。

「がんせき(岩石?)」「定規」「出がらし(緑茶)」

おそらく人ではなく状況をメモしたものだと思われます。

 

実は旦那はたった一度ぐらい見た人がどこかの雑踏に混じっていても、センサーがついているんじゃないか!というぐらいロックオンします。

 

今回はまさかのパオ兄さんを発見しました。才能の無駄使いってやつです。

私にこの能力があの時にあれば、もっと仕事を効率化できたかもしれません。

 

しかもカウンター前の待合の椅子の我々の背後に座っているのに、ちょっと後ろを振り向いた瞬間「パオ兄さんだ」と。

 

そこにはしばらく行っていなかった肉まん屋さんのパオ兄さんがいました。

 

実はあれから、たまに買いに行って話をするようになりましたが、ここのところ足が遠のいていました。特に理由はありません。強いていうなら行くまで渋滞にはまるのがイヤかな。

パオ兄さんは超真剣な目つきでスマホゲームをしていました。

 

ほっときゃいいのに私が声をかけたパオ兄さんも、まさかこんなところで私たちと出くわすと思っていなかったようで、聞きもしないのに「ビルの支払いに来たんだよ」と言いました。正確には「ビル、ビル」と言ってカウンターを指差しただけですが。

 

パオ兄さんは先に来ていたので、支払いを終えたはずなのですが、帰りません。

それどころかエアコンの効いた郵便局の待合の椅子に戻り、またゲームを始めました。

 

たぶんサボっていただけだと思います。郵便局はいい感じにエアコンが効いていました……。

やがて私たちの番が来てカウンターに行き、帰り際に見ると、パオ兄さんはまだ座っています。せっかくなので「今から肉まん買いに行くね」とジェスチャーで伝えると「OK」みたいなリアクションをしましたが、実際に行ってみるとパオ兄さんはおらず、他の人が店番をしていました。

 

もちろん「パオ兄さん、郵便局で用事が終わっても涼みながらスマホゲーやってるよ」なんて言わずに、黙って肉まん2個買って帰りました。