酒に飲まれていたバーの仮店長の話
比較的夜も早い時間に飲みに行った時に話です。
たまに行く店に行きました。
頻度だと月1回程度の店です。
窓際の席で飲んでいると、なんだか見たことのある人が酔っ払いっていました。
というのも、私は例によって思い出せなかったのですが、旦那が「あ、ルンルン(仮名)だ」と。
割とよく行く酒場のスタッフです。
かなり酔っ払っていて、外の壁に不敵な笑みをうかべながら手をついています。
酔っ払いの微笑です。
飲み屋街でよく目にする、酔っ払いの安定のあの表情です。
仕事が早番で定時にあがれて、ついでに明日は公休!って雰囲気の酔っ払いになっていました。
2つの条件のどちらかが欠けても、こんな時間からあんなに酔っ払らわないでしょう。
そっとしとけばいいものを、手を振ってこっちおいでよ!のジャスチャーを窓越しにする私。
もちろん旦那は止めましたが。
思ったよりもベロンベロンで入ってきたルンルン(仮名)。
入り口すぐそばの私たちのテーブルに近づいてきました。
いなや、若いお兄ちゃんが怖い顔をしてルンルン(仮名)に何か言っています。
どうやら酔っ払いが入店してきて、客にからんでいると思ったようです。
「この人知り合いだから、大丈夫。」と旦那と二人で言って、ルンルン(仮名)のビールを買いました。
金を払って飲み物を買ったので、店のお兄ちゃんは不服そうな顔をしながらも、どこかにいなくなりました。
テーブルについたルンルンは思ったより以上に酔っ払っていました。
外の壁に手をついて笑っていた時のレベルではありませんでした。
ルンルンはなんだかちょっと昇進してしまったようで、すごい嫌そうにしていました。
手間ばっか増えたりするのがめんどくさそうでした。
そしてベロンベロンに酔っているのに「ビール代、払う、払う」といって財布を取り出しては、中のものをぶちまけるので、心配になりました。
というか、何をしゃべっているのか90%ぐらいわかりませんでした。
自分の生い立ちや、最近の仕事のことなどとおぼしきこと(想像するに)をひとしきり話しています。
最後にひとこと「ありがとな、でもオレ、ビールあんま好きじゃないのよ」と言いながらも残ってきたジョッキを一気にのみ。
おいおい、最初にビール嫌いって言ってくれよwww
そのあとふらふらしながら店を出て行ったのですが、少し歩くと、また壁に手をついて笑っていました。
とりあえず姿を見えなくなるまで旦那と見ていましたが、次会った時には絶対に覚えてないパターンかと。