大陸のご一行様とドリアンの話
子どもの塾が終わるのを待っている間、旦那と初めてのドリアン屋台に行ってきました。
もうそろそろシーズンも終わりで、値段は下がってきてるし、野良ドリアン(ノーブランドのやつをうちではこう呼んでいる)多め。
ドリラー(うちではドリアンにはまりすぎた旦那をこう呼んでいる)の旦那が見つけてきたもので、街道沿いにあるけっこう有名店だってさ。知らないけど。
明らかに猫山王を見てもkgあたり50RMとか100RM近くの値段をつけていた頃の勢いが値札にもドリアンの実自体にもなく、季節のないマレーシアで季節の終わりを感じるという。
私はそこまでドリラーではありませんが。
適当に旦那が選んで食べていたところ、観光バスが横付けられました。
この気配は大陸からのご一行様、との期待を裏切らない人々でした。
ツアーのコースに店が入っていたようです。
いきなり店の売り物である片っ端からドリアンをつかんで撮影タイム。
でた!大陸の平常運転。
しかも実の部分はとても素手では持てないぐらいトゲトゲだから、茎を持つんだけど、あれ落としたらどうすんだろって、余計なお世話。
お店の人は能面のような表情で、ご一行様用のドリアンを切っています。達観しているのか、もはや慣れきっているのか。
さらに私たちが食べているテーブルにきて、なんか言っています。
よくみるとテーブルの上に砂糖か塩のポットがのっています。
「ごめん、何いってるかわからないわ」と私が日本語で言ったのですが、おかまいなしに、それをつかんで自分たちのテーブルに持っていきました。
夕暮れ時のまったりとしたドリアン屋台は、あっという間に戦場になりました。
ドリアンの皮や種を捨てるゴミ箱があるのに、足元にポイポイ捨てています。
大陸の人がドリアンに夢中になっているという話を聞きましたが、もうちょっと早い時期に来ないと、もうシーズン終わりだけどね。まあいいか。