サマサマレーシア

意識低い系マレーシア生活

マレーシアで今のところコワイ思いはしてない?話

マレーシアに住むにあたって、一番リサーチしたのは治安。

 

海外に住んでいて気が抜けないのが治安。

幸いヤバい目に遭ったことことはない、というかもしかすると自分で気づいていなかったこともあったかも。

 

欧米とかだと治安が悪い場所、いわゆるbad neighbourfoodsっていうのは生活しているとわかる。

昨年末にその話でカナダ人と盛り上がった。

「真夜中に治安ヤバい通りで赤信号無視してポリスいても、確実に見逃されるよね」

「というか、赤信号で止まったらホールドアップでしょ」

 

マレーシア人の知り合いに移住する前に聞いたら、かなりビビる話をたくさん聞かされた。

本当かどうかわからないのでここには書かない。

 

マレーシアに移住して実際に思った。

うーん、過去の経験が役に立たない。

どこがどう危ないのか、自分的センサーが働かない。

 

なので当初は四六時中緊張していた。

基本的に海外にいる時は旅行でもなんでも、昼でも夜でも背中に目をつけて歩いている。

 

大袈裟かとおもうけど、治安はご飯より大事だよ!

猜疑心は身を守るよ!というのが私の主義。

 

ほら、電車の中で知らないオバサンに「日本人が大好き。今度一緒にピクニックに行きたいので電話番号教えて」と言われた話もあったから。

 

ところで日本で一人で車運転する時、助手席にバッグ置くよね。

自分が乗っている時は膝の上に置いたりするよね?

あれマレーシアではNG。

2ケツのバイクが近づいてきて、バールのようなもので窓ガラス割ってかっさらって行くらしいよ。

動画サイトとかに実際にいくつかあがっている。

ドラレコも普及しているしね。

 

というわけでバッグは助手席の足元においています。

しかもうちは車を買う時に純正の防護フィルムもオプションで貼ってもらったので、車内も見にくくしてあります。

 

さらに斜めがけバッグのストラップは短めで基本真正面もち。

ええ、異様な見た目なのはわかってますとも。

友達が去年の夏に遊びにきた時も、おしゃれな肩掛けバッグだったので私の斜めがけコレクションから貸し出し。

肩掛けアウト、斜めがけイン。

 

そして通常では床屋さんで変なヘアカットを毎回される旦那が一緒のことが多いので、あまりコワイ思いはしていない。

 

が、一度だけ子供と某観光地で油断したかもな?な事案があった。

その時は旦那が日本に一時帰国していたので、子供とKLから車でそこに遊びに出かけていた時の話。

 

ホテルから歩いてとある目的地に向かっていたところ、気づくと全くひと気がなかった。

周囲は店もないけど、真昼間だし!というなんの根拠もない判断。

気にしないで歩いていたところ、つかず離れず、若い男が後ろからついてくるのに気づいた。

立ち止まってやや喧嘩売るみたいにガン飛ばし気味に見ると、道の反対側を歩き出す。

が、気づくとまた背後についている。

 

同じペースでついてくる。アヤシイぞ、これ。

 

「ちょっとヤバいかな、どうしようかな」と思っていたら、天の助け!と言わんばかりに男性と小学生ぐらいの子が曲がり角から出てきた。

目的地はこのまま歩いていくだけで、しかもすぐそこで看板もでていて迷いようもなかったのだけど、スマホの地図の経路を見せながら私はその男性に後ろから声をかけた。

 

「すいません、ここに行きたいんですけど、あってますか?」

 

後ろをチラ見したら、男はなんと足を止めた。

 

それにしても目的地までは一本道で、真っ直ぐ歩くだけ!

この状況だと私が不審者という事案。

 

道を尋ねた私にその男性は「僕は近所の小学校の教師です。この子は生徒なんです。あなたの行きたい場所は同じ方角なので一緒に行きましょう」と申し出てくれた。

 

男は道の反対側に移動して、しばら並行して歩いていたけど、何にもない分かれ道で足をとめてそのままだった。

肩越しに見ると、そのまま何もない道路の端で立ち止まったままこっちを見ていた。

 

忘れたけど、その先生は学生時代なんかの武道をやっていたと話してくれた。

わずか500mほど、世間話とかをしながら歩いているとその目的地には、あっという間についた。

 

別れ際に丁重にお礼を伝えた。

 

確証がないので、これこれこういう事情で、みたいな話はこっちも一切しなかった。

ただ先生は私たちと別れたあと、元来た道を少し戻って他の道へ歩いていった。

結果的に迷うはずがない目的地まで送ってくれたのだ。

考えてみれば道を聞いただけなのに、わざわざ「一緒に行きましょう」と言ってくださったわけだから。

 

思い込みかもしれないけど、あの時は女子供だけだったので危なかったんだと。

あくまでもかもしれない、ですがね。

 

そして海外慣れしていると調子にのって気を抜いていた自分を本当に後悔した。

子供が一緒だったわけだし。

帰りはわずかな距離だったけどGrabに乗ってホテルまで帰った。

 

逆にKL市内では全くコワイと思った経験は今のところない。

やはり旅行に出ると気がゆるむっていうのはこういうことなのかなって思った次第。