サマサマレーシア

意識低い系マレーシア生活

ハチが2回も出た話 その1

朝もけっこう太陽が高くなってきた日曜日。

子供が大きな声でベッドルームに飛び込んできた。

 

そもそもこういうときは必ずエマージェンシーだ。

今度は何かと思ったら、「テラスに大きな蜂がいる」という。

テラスはサンルームのようになっていて、ガラス張りになっている。

そのテラスの中にハチが入りこんでいるので、慌てて室内に入ってきたという。

 

バチバチってすごい音がした」というので見にいったら、なんと5cmぐらい(ちょっと盛ってるかもしれない)の尻のあたりが赤い、日本にいたら明らかに獰猛な外来種といった見た目のえぐいハチが外に出ようとバチバチ音をたてていた。

 

私は幼稚園の頃、ハチがとまっていたベンチに座ってしまいさされた過去がある。なので次にさされるとアナフィライシーを起こす危険があるので、例によって旦那を起こした。

「ハチがいる」と、アリが出たときのように起こし、旦那の後から様子を見ていた。

ハチは明らかに興奮して狂ったようにせまいテラス内を飛び回り、ガラスに体当たりしてバチバチと火花が散るような音を出している。

 

どう見てもコワイ。

ハチ、やばい。

しかも東南アジアのハチ。

かたつむりだってヤバいマレーシア。

 

モップをもたせ「これでなんとか追い払って」と旦那をテラスにおしやろうとすると、「何すんの」とガチ切れされた。

 

隙間はあるのだが、全く出ていかない。

近くまで行くのだが、出ていけない。

ドリフでいう「志村、うしろ、うしろ」である。

 

30分ぐらい放置していたが、全く出て行く気配がない。

このままハチが力尽きて死ぬまで、我が家は洗濯物を干せないのか。

 

と、気が付くと旦那が手に何か握っている。

ワンプッシュだ。

また出た。

何のことかは、これを読んでみてください。

 

tetari.hatenablog.com

一瞬、テラスの続くドアをあけ、例によってワンプッシュを数回噴霧。

アリには効いたが、ハチはどうだ。

体も数十倍でかいし、だめかもなと期待しないで見ていると、なんと3分ぐらいして、ハチがいきなり低空飛行になった。

さらに見ていると、地面を這いずり回るように、羽ばたきしながらぐるぐると回っている。

そのまま隙間から外に出ていってしまった。

 

ハチは死ぬと仲間に自分の死を知らせるホルモンみたいの出して、それを検知した仲間のハチが報復にくるという豆知識をしっていた私はビビった。

 

数時間後に「わしらの仲間の弔らい合戦じゃぁぁぁ、うりゃぁぁぁ」って感じに我が家にハチの大群が押し寄せてきたらどうしよう。

正論なんて絶対に通じないのは、アッチもハチも一緒だ。

 

それはそれとして、またもやワンプッシュが完膚なきまでに圧勝を収めた。

さすがアリの巣を一瞬で全滅させただけある。

似たような製品を虫除けと間違えて塗ってしまい、私の腕を痺れさせただけはある。

 

とりあえずロケットランチャーはないが、ワンプッシュで完全武装して迎え撃つ準備だけはしておく。