サマサマレーシア

意識低い系マレーシア生活

歌うマレーシア人の話

とあるローカルショップにとある用事ででかけた。
もったいぶって書くが、だいたいこういう時は「質はまあ変わらないが外国人向け、金持ち向けのショップより激安」っていうところに用事があったりする時だ。

 

例えば遮光カーテン買ったけどカスタムサイズだから工業用ミシンで裾上げ処理したりっていう時とか。

って、最初から普通に書けよ。

大家にカーテン替えるけど好きなの選んでいいよと言われて遮光カーテン買って裾の処理に行ってきた。

 

そこはすごい腕がよくてスカートとかズボンの裾上げどころかリフォームも神ってて人気なんだな。

なんでも代々、テーラーメイドをやっていた中華系のお店で知る人ぞ知るというところ。

とにかく仕上がりがすごい。子供の服なんてちょっといいのはサイズアウトして惜しいってのもなんとかしてくれる。

鞄なんかもオーダーできるオルターネーション屋さん。

 

4年ぶりぐらいに行ったら受付のムスリムのおばさんからお兄さんに変わっていた。

歌を歌っている。それもカラオケレベルの没頭具合で。

そこのお兄さん、私が遠慮がちに中をのぞいて目が合ったのにチラっとみて、そのまま歌い続けていた。

オーディエンスかと思われたんだろうか?

 

いやいやいや、両手にカーテン抱えているわけで、明らかに客だ。

 

「すいません、カーテンの裾上げお願いしたいいんですけど」と言うと、歌いながら私が持っていた寸法表メモに目を通す。

 

歌やめる。

 

寸法表とカーテンみて「これは、特別料金になるよ」

 

歌再開。

 

それでも全然安いので「かまいませんよ」とお願い。

 

歌やめるかなと思ったら、そのまま歌っている。

だが裾上げの計測の時だけ少し小さめに歌う。

 

引き換え票を渡してくれて「2日後に来て」と言ってまた歌い出した。

いっときよく通っていて古着のリフォームなんかしていたので、おかみさんとはなんとなく顔見知りになっていたが、しばらく来ていないので忘れられてるだろうから、声をかけずにそのまま帰った。

 

できあがっているとメッセージが来たけど取りに行ったのは4日後。

受付にはおかみさんがいた。

 

そして、奥からは、歌うたいの受付がまた歌っているのが聞こえた。

おかみさんは覚えてはいなかったが、引き換え票の名前みて「日本人?前にきたことある?」というので「はいはいはい、来ていました」と。

しかし思い出せないようで会話も弾まず、なんとなくお金払って帰ろうとしたところ、おかみさんが奥に向かって何かどなった。

そしたら歌うたいの受付がでてきて「カーテン重いから車パーキングしてるとこまで持っていくよ」と。

 

おお、サービスいいなと思ってお願いしたけど、車停めてある場所までずっと歌いっぱなしだった。

ありがとうと言っても手を挙げてそのまま歌いながら帰っていった。

 

それだけの話なんだが、歌が全部ジ🐱リの歌なんで、すごい気になったってただけというオチがなくてすまんね。