サマサマレーシア

意識低い系マレーシア生活

マレーシアで大家にいきなり「家売るから契約更新なしね」と言われた話の 大家こぼれ話

さてここで、うちの元大家(Landlord)について書いてみます。

 

マレーシアの物件の大家というのは、ネットで探せばブログとかいろいろ出てきます。

一概には言えないんですが、パターンがいくつかあるようです。

 

1.エージェントが完全なる仲介役で大家と店子は全く接触しない。

2.エージェントが一度ぐらいは大家に紹介してくれるが、メンテナンスなどの連絡は店子がエージェントを介して。

3.エージェントは初期の案内や事務手続き(コントラクトの作成、チェック、サイン)はするが、あとは大家の連絡先を教えるので、メンテナンスやトラブルは直接やりとりしてね。

 

家を売ると言った大家の職業はおろか何モノなのかは全く不明。中華系エージェントのおばちゃんが言うには「海外暮らしで不動産投機をしていて、何軒も物件持っていて今回初めて、持っている物件を賃貸に出したような人」だそうだ。

なので「店子を持つことに慣れていないのよ」とのこと。

 

この大家は最初のうちは1.のパターンでした。が、エージェントのおばちゃんが「これからは私はプロジェクト(新築販売)の方を重点的にするので、何かあったら大家と直接やり取りしてね」とSNSアプリからメッセージがやってきました。

後からなんとなく察するに、つまりあくまでも私の想像なのですが、エージェントがなんだか半分キレていたようです。それは最後のこの物件を引っ越す時の最終チェックの話に続きます。

ちなみにマレーシアでSNSアプリというと、LINEではなくWhat's Upです。

なぜかエージェントのおばちゃんが発音すると「わっせ!」と聞こえるので、祭りのかけ声を彷彿させます。

 

そうこうしているうちに大家からいきなり旦那のWhat's Upにメッセージが。

※これは入居してまだ3ヶ月ぐらいの話で、まさかその後「出て行け」と言われるとは思ってもみなかった頃の話です。

 

「来週の土曜日マレーシア入りするので1度ご挨拶」

 

今現在どこにいるのか、どこからやってくるのかとか全くわかりません。ちなみに中華系というのと、英語が流暢(マレーシア訛りがあまりない)というのはわかっていましたが、マレーシア人の方なのか、他の中華圏の国の人なのかもわかりません。

「忙しい」とか適当なウソをついて断ってもよかったのですが、なんとなく意識高い系っぽい感じがしたので、興味がわいて、乗り気ではない旦那をたきつけました。

 

ということで週末に指定された意識高い系のカフェへ。

店内はノートPCやタブレットをかかえた人が多く、いわゆる意識高い系層が厚く「わかるかな〜」と思っていましたが、なぜか一発でわかりました。

中でもとりわけ身綺麗で意識高い系(自分でもわかってますがほんとやな奴です)ビジネスマンっぽい男性が、キリッ、キリッな感じで店の中に入ってきたからです。

旦那はヨレヨレのポロシャツを着て、しかも頭には寝グセのおまけつき。私ですか?もちろん平服ですよ。でもちょっとぐらい抗おうかと(見えない敵とでも戦っているんでしょうか?)、一張羅の某高級時計(金でできたやつ)をつけてきましたが、服が服なのと、場所が東南アジアのせいか、どうみても偽物にしか見えないのに気付きました。

 

人の目を見てガッチリ握手。これはアメリカの匂いがするね。と思ったら、やはり西海岸の名門校に留学経験あり。

 

マレーシアに来た理由とかビザのこととか、前にいた国のこととか聞かれてた後、今度は自分のことを「当たり障りがない程度に」気さくに語り始めました。

そして「物件は問題ないか?」「何かあったらすぐ連絡してください」とか、それなりに大家らしさも見せつつ。

でも一緒に来たうちの子が、親と比べて英語の発音が全然違うレベルだったせいで、何を勘違いしたのか「ハーフ?」ってとんちんかんな質問をしてきた時は脱力した。

 

何も共通点がないため、ものの15分で話は行き詰まり、30分でお開きとなりました。

お金持ちと言われるとそうかな、とも思いました。

空港のデューティーフリーで買ったおぼしきリンドール(リンツの丸いボンボンのショコラ)をおみやげにくれたのですが、家でみたら全部くっついて溶けていて、元素模型みたいになっていました。