日用消耗品を買いにテスコまで行ってきました。英系スーパーというよりも、ほぼジャイアントと互角のアトモスフィア。
テスコといえば、とあるローカルの女性に「ブリーチとか買うよ。PBブランドが安いよね」と話をした瞬間、食い気味に「テスコなんかで買い物しないし〜」と言われました。
半年後、文房具売り場で、ボールペンだかシャーペンだかを、真剣に見比べている彼女の姿がそこにありました。武士の情けで見て見ぬふりをしました。
とりあえずトイレットペーペーでも買おうと思ったところ、エンドの棚に目玉商品として充電式クリーナー(掃除機)が置いてありました。今、思い出そうとしても値段を忘れるぐらい激安。
マレーシアで激安とかヤバイ確率が高い、ということはすでにじゅうぶん理解していたのですが、買ってしまいました。
その時の私は、箱が返品された感がないものをしっかりと選んだ、と悦に入ってしまいました。愚かですね。
家に帰って充電完了。スイッチをオンするとグイーンというモーター音がして30秒もしないうちにフェードアウトしながら弱々しくか細くなって止まってしまう。
これを繰り返すこと5回、ああ、つかんでしまったな、と冷静に思いました。
箱もビニールも再梱包しやすいように開けたので、難なく元どおりにして、すぐにテスコへ向かいました。
テスコのカスタマー係に事情を話しました。そうするとちょっと同情するような面持ちで「動作テストした?」と聞かれました。
動作テスト?
テスコで電化製品を買ったことがなかったので、知らなかったのですが、電化製品は箱から出して、一度電源につないだり、電池を入れて「まともに動くかどうか」をテストしてから買うのがデフォのようでした。
返金は現金ではなく、テスコ内のショッピングに使えるバウチャーみたいな形ででした。
ちょっと残念な気持ちになったけど、その動作テストに興味があったので、再度電化製品コーナーに行きました。
すると……
確かに電化製品売り場の一角にそういうコーナーがありました。
ちょうどいい塩梅に、炊飯器を抱えオジサンがうろうろしていました。これはテストをしにきたに違いない。ちょっと離れたところから様子を伺っていると、スタッフを呼んで、箱の中からガバっと出して、いきなり電源につないでいます。
電源が入ったようです。
オジサンは再度自分で梱包して、やや満足気な表情でレジの方へ歩いていきました。
「当たりつかんだ」ってとこでしょうか。
実際に現場をみると納得しました。