サマサマレーシア

意識低い系マレーシア生活

タクシーの客引きにスルーされた話

マレーシアに来た頃はGrabじゃなくて、マイタクシーというアプリでタクシーを呼んでいた。

空港やKLセントラルでは、まだまだタクシークーポン主流で、正直「ボッタクられるよりまし。値段交渉するよりマシ」というレベルに高かった。

 

そしてまだまだ日本人的なスタイルで外を歩いていた私は、ブキビタンとかスリアを歩いていると、タクシーの客引きがにうざいほど声をかけられていた。

 

蝉しぐれ、ならぬ、タクシードライバーしぐれである。

 

何を言っているのかわからないかもしれないが、ほんとに客待ちのドライバーが次から次へと覆いかぶせるように「タクシー?ホテル?ステーション?」だったわけである。

さすがに歌舞伎町のポン引きではないので、腕までは掴んでこないが、うざいことこの上なし。

 

そもそも日本のタクシーと違い屋号を貸しているだけであってみんな個人事業主のようなものである。では日本の個人タクシーのようなものかといえば、全然違う。

言葉は悪いがボッタクリ指数98%ぐらいの印象←個人の感想です。

 

あ、話はちょっとそれるが、一度この流しのタクシーを拾ったらめちゃくちゃいい中華系おじさんだったことがある。

途中、トイレ&給油したいからとガススタに寄ったら「時間をロスしたからね」と5リンギ負けてくれたことがある。

 

だがこれは、とても奇特な事例なので成功体験にはならない。

 

正直、「とかいって、誘拐されたらどうしよう。でもおばさんだから何にも使えないし、まあ大丈夫だろ。金もなさそうな格好だし」と、やや不安には思った分を差し引くとマイナス体験ではある。

 

さて、Grabがつかまりにくくなっている。

まあうちは旦那も私もそれぞれ車を運転するからあまり困らないのだが、駐車場がめんどくさいところというか、満車がちなところに行く時は電車に乗ったりする。

 

今回、ちょっと用があって電車で出かけた。

だが車ばかりに乗って快適に移動する生活にスポイルされてしまっているため、ちょっと歩くとすぐにヘタりこむ。

 

マレーシア、これで気温が20度前後だったら、ここで墓買ってもいいわ。

 

そしてその日は雨が降ってきて、さらにラッシュアワーにぶつかった。

Grab最近つかまらないことが多い。

なんだか疲れてきて、「久々に値段交渉して流しに乗るか」と思いたまっているとこに近づいていったのだが、チラ見すらされない。

 

そこを通りかかったバックパッカーの白人カップルには「タクシー?」と声かけしているのに。

なんですと?

貴重なカモが近くにいるのに、ガン無視ですか?

 

と、ふと店の入り口にある自分の姿を見て納得した。

完全にローカルのおばさん。

着ているものは上下柄物でバッグはマラッカのみやげもの屋で買ったやつ。

 

いや、ローカルというより、無賃乗車しそうな感じだったんだな。

何よりもそれがデフォとなっているという。

板についているというのはこういうことかと。

 

だが最近ちょっと利益だしてるから、少しならボラれてもオッケーなんだがなと逆ボラレ願望すらわいてきたわ。