サマサマレーシア

意識低い系マレーシア生活

熱量が高いデリバリのお兄さんの話

オンラインで物を買ってもいつもいつも家にいるわけではない。

たとえ一般的には引きこもりとカテゴライズされる私ではあっても、それなりに消費活動をするために外出している。

 

以前、住んでいたところは宅配はガードが代理で受け取ってくれていた。

そこで気になるお兄さんがいた。

 

どこの宅配業者かはふせるが、いつも荷物をガードに渡したということを示すためなのか、ギャルやJKの自撮り風に、自分、荷物、(受け取った)ガードを斜め上からのアングルで撮影してWhatsAppで送ってきた。

 

WhatsAppで配達完了証明を画像付きで送信してくること自体は珍しくはないのだが、画像がいつも気になっていた。

常に自分、荷物、(受け取った)ガードを撮影するのだが、全然笑っていない。

 

あんまよく知らないから言うのもなんだが、Mr.Beanが神経質そうな顔している時みたいな感じで写っている。

 

それに相反してガードは、割とへらへら笑っている。

この意味はあるけど無味乾燥な自撮りたるや。

 

ある時、やや高額商品(こっちのカード会社のverifyが必要なぐらいの高額)オンラインで買った。

そしたら、配達前に直電が入って「なるべく本人受け取りでよろしく」と、暗に「外出しないで受けとれよ」と連絡がきた。

ところがどっこい、その日は外出予定があったので「はいはい」とアンサーしつつ無視しして外出したら、ガンガンメッセージやら電話やらで連絡してくる。

 

まるで借金取りだよ、これじゃ。

 

って、借金したことも取り立てにあったこともないけどな。

 

なので正直に「実は今家にいないので、いつものようにガードに預けてくれ」と言ったら「ダメだ、これは高額商品なので持ち帰って改めて再配達する」ときっぱり宣言されてしまった。

 

それが金曜だったので「じゃ、明日土曜は終日家にいるから」と言うと、「ダメだ、週末は配達しない。だから月曜だ」と言われてしまった。

 

この揺るぎなく義務を完逐させようとする熱量は一体どこからくるのだろうか。

というか、「おいおい、ここマレーシアだぜ?」って喉まで出かかったわ。