サマサマレーシア

意識低い系マレーシア生活

見て見ぬフリをした話

とある店で家族で日本食を食べていました。

詳しく書くと、あの時のあいつか!と思い当たるひとがいるかもしれないのでフェイクいれておきます。

 

ランチのピークは過ぎたものの、店内はまだまだ人が多いといった感じです。

 

注文をしてお茶を飲んでいると、隣の2人席に男女がやってきました。

男性はおっさん、女性は20代で派手め。

多くは説明しませんが、まあそういうことです。

 

この日は家族がそれぞれスマホをいじっていて、会話をしていませんでした。

 

と、隣のおっさんが日本語で女性に甘いセリフを囁いています。

昼間っから健全なレストランで、です。

 

がぜん興味を持った私は、おっさんの話を聞くべく、家族の誰かがしゃべりださないように!と思いながら、目はスマホで耳は隣のテーブルに照準を合わせていました。

 

人間の目というのはまっすぐ前を見ていても視野が180度以上あるという話は本当です。現に私は手元のスマホを真っ直ぐ見据えてますが、おっさんが女性の手を握ったりしているのがしっかりと確認できます。

 

おっさんは日本語で女性を口説いています。

昼間っから健全なレストランで、です。

女性もまんざらではないけど、だったら財布開けと思っているのでしょう。

昼間っから健全なレストランで、です。

昼間っから健全なレストランで、です。

昼間っから健全なレストランで、です。

 

やがて沈黙をやぶり、旦那が話を始めてしまいました。

あたりまえですがもちろん海外に住んでいても日本人なので日本語です。

 

おっさんの動きが一瞬とまります。

 

はたから見ればローカルの中華系家族って感じだったのでしょう。

ったく旦那さえ黙っていれば、男と女のラブゲーム劇場を楽しめたものを。

 

さて、おっさんは明らかに警戒しています。

もう女性を口説かないのか?と思いきや

 

からの英語で、話を続けだしました。

あからさまにとってつけたような英語が聞こえてきます。

そしてこっちを意識しているのが手に取るようにわかります。

 

やがてどちらのテーブルにも注文したものが運ばれてきました。

 

目先の食べ物に心を奪われて、おっさんの恋の行方はどうでもよくなりました。

が、一つ思ったのは「とんかつ定食で女を口説き落とせるのか」ということでした。