いきなりレシートに日本語を書き始めたマレー人の話
特にローカルの人と親睦をしているわけでもないのですが、日本語を学習しているという人によくエンカウントします。
それも、ほぼほぼお店の中の人です。
つい最近、ある店でテイクアウェイをしました。
ポイントカードを出し、受け取ったお店の若い男性スタッフが読み取り機にスワイプしたところやや、圧高めに聞いてきました。
スタッフ「どこから来ましたか?」
私「日本です」
なんといきなりテンションあげてきます。
スタッフ「え?日本の人が?ええ?住んでいるの?」
私「まあ、そうですね」
どうやら彼は独学で日本語を勉強しだしているらしいです。
日本に興味を持ってもらうのは嬉しいです。
彼はテンションが高いまま「英語でいうアルファベットみたいに、今、『あいうえお』を覚えているんだ」といいます。
そして、いきなり私に渡すレシートに「かな」を書き始めました。
丸で囲んであるのは、彼が「う」を書くつもりが「つ」と書いたので私が正しく書き直したもので、それ以外は本人が書いたものです。
その日はちょっと疲れていたので、いまいち話に気持ちを寄せることができず「なんで日本語を学んでいるのか」とかそういう返しをできませんでした。
ただ通常は親日系のマレー人だと「ありがとう」「こんにちは」から入ってくることが多いのに、「ひらがな」から入ってくるというのは新鮮ではありました。
家に帰ってきてふと冷静になると、軽くウケました。
日本だったらいきなり客のレシートに、ひらがな書き出すってのはありえないからです。
しかも「あいうえお」を学習しているといいながら、なぜか「か」から始めるという。
まあ、なんだ、このユルさが、マレーシアの醍醐味。