イーサンを一人でたいらげる話
マレーシアの旧正月でおなじみのイーサン。
私はあのイーサンが大好きで、一年に1度しか食べられないのが本当に残念です。
この時期は見かけると可能な限りイーサンを食べています。
中華料理店はもちろん、日本食レストラン、バー、タイレストラン、回転寿司などなど。
しかも家族と出かけても一人で食べます。
独り占め、と言った方がいいかもしれません。
イーサンは一人で食べるものではありません。
あれは最低でも3~4人集まって、箸で具材を持ち上げてテーブルを汚しながら食べるもの。しかも味うんぬんよりもお節料理みたいな縁起ものです。
なので大食い女王さながらに4人前を一人で食べます。
お店の人が意外とノーリアクションということにも気づいています。
最初チラっと「え?あいつ一人で食べてるよ!しかも家族も一緒なのに」的なことを思うようですが、すぐにどうでもよくなっている感があります。
世の中、他人のことなんてどーでもいい。というのを体感する瞬間ですね。
タレがやや甘いのでちょっとやだなと思うのと、サーモンがあの野菜の千切りの量に対して数切れ、というのも残念なんですが、でも大好き。
ここ数年、何か所か食べるところが決まっていたのですが、今年はタイミングが悪くて、イーサンをやめてしまった、あるいは店がなくなってしまった。食べに行ったけど、まだやっていなかった、などで結局食べることができませんでした。
ゼロイーサンなチャイニーズニューイヤー。こんな年は初めてです。
早くしないと、来年まで食べられないのはわかっているし、味にこだわるものでもないってわかっているのですが。
もともと「期間限定」とか「数量限定」に弱い人間だけに、今からイーサンを食べられる店をやっきになって探している最中です。
外では余った花火を景気よく打ち上げている音がします。だいたい明日から平常モードですからね。
その花火をあげている人の気持ちと私のイーサン食いっぱぐれの気持ちがシンクロしているような日曜の夜です。