サマサマレーシア

意識低い系マレーシア生活

ドーナツ屋のバイト時代を思い出した話

マレーシアの古い商業施設は換気がイカれてるところが多い。
どういかれているのかというと、素人である私からしても「これ絶対、ヤバい空気」というのが感じられるところもある。

こういう時は気持ちだけでも、通常を100としたら70ぐらいの感じで呼吸することにしている。気持ちだけなので何の防御にもならないが。

例の武漢肺炎が流行る前の話。

具体的なビル名はボカすがKL中心部にある某商業ビルに行くと、翌々日ぐらいに必ず風邪をひいた。なので体調が悪いときや口内炎ができて免疫力落ちてるなというときは、行かないようにしていた。

だがKLには古くてダクトの中がホラー状態になっているであろうビルなんて、いくらでもある。そもそも、日本でも入った瞬間に「あ、なんかカビくせえ」と思うビルがあるわけで。

そしてつい先日、そんな商業ビルにどうしても用があって出かけた。
用を済ませたらさっさと帰ってくればいいのに、「相変わらず油っぽい匂いが気になるな」と思いつつ、そこでご飯も食べてしまった。

というのも、WAZEで家までの経路を調べたら「通常より混んでます」が出てて、帰路の高速が真っ赤に渋滞していたからだ。

ご飯を食べ終わっても、まだ渋滞しているし不安がりながら、ご飯を食べたせいなのかメンタル的にお腹の具合も不安度数をあげてきた。

なのでフィジカル的にもメンタル的にもすぐに帰ることができないという状況に追い込まれて、仕方なくどこにでも入ってるアパレル系ショップを見たり見なかったりしてプラス1時間ちょちビルの中をうろついていた。

いい加減疲れてきたし、お腹の調子も安定してきたので旦那にそれを伝えて帰宅することにした。

車に乗って気づいた。

「なんか、油臭い」

これはガソリンが漏れてる系の匂いではなく、明らかに食用油の匂い系だ。

ふと気づくと、髪、布製のバッグ、服から油の匂いがしてくる。

だが何か嗅いだことのある匂いだ、と秒で思い出した。

私は大学時代ドーナツ屋でバイトをしていた。

そこの最短シフトが4時間だったんだが、4時間働いただけで、この油の匂いが体につくという。

ドーナツ屋の店にはキッチンと呼ばれるスペースがあり、そこでドーナツを揚げているのだから、まあ仕方ない。

 

というわけで、マレーシアの換気のよくない商業ビルで長居すると、ドーナツを揚げていたわけでもないのに、そういう匂いに全身覆われます。

ちなみに私はドーナツが大嫌いだったので、バイトしている期間ほとんど食べませんでした。