サマサマレーシア

意識低い系マレーシア生活

ハンドルが斜めって返ってきた話

先日、諸事情があってレンタカーをした。

そのレンタカーがなかなかのポンコツで、なんでこんな車しかないんだと思ったら、その時は夏休みの真っ最中で海外からもマレーシアにどっと観光客が来てるらしくて手頃な車が出払っていて、変なのしかなかった。

 

だが、マレーシアに来た当初、ロードタックスを払っていないステッカーなしの車をあ個人営業のレンタカー屋に貸されるという洗礼にあった私たちは、ポンコツぐらいでは文句は言わない。が、ヤニ臭がすごいのに平気で「禁煙車」と言い張って貸し出してくるのはほんと腹たつ。

車駐車して戻ってきてドア開けるたびにヤニビームだからな。最初の数回は毎回それ忘れて運転席に乗り込む時に思いっきり息吸って白目剥いたわ。くせえ。

 

そして車が戻ってきて、ヤニビームのレンタカーを返却した。

有名なとこじゃないから、返す時もいい加減で鍵だけ返したらノーチェックだった。こういうとこマレーシア好き。

日本でレンタカーすると職質レベルで細かくいろいろ見るから、お店の人が立ち止まって光の加減で見え方をチェックしているようなムーブしていると「ノンオペレーションチャージ」「免責」といった言葉が頭を駆け巡る。

もちろん傷つけるような運転はしていないが、石跳ね返って車傷つくとかあるからな。

なのでレンタカーでは基本、未舗装の道は避ける。

 

さて返ってきた車だが、なんか変。

そもそもマレーシアの道なんて舗装してあるだけだから、普通に斜めっていることもあるのだが、それにしてもやけに車が左に左にきれていく。

またパンクしたのかと思って見たが四輪全てが元気で空気圧絶好調。

 

なのでちょっと綺麗めに舗装してあるエリアに行って走行テストしたら、どんどん左に車が進んでいる。

これ、明らかにハンドルが曲がってつけられている。

 

だがもしかして私が三半規管をやられているだけかもしれないので、旦那にも運転してもらって確かめた。

やはり斜めっていて、しかもセンシティブな旦那は「運転していると地味に気持ち悪い」とコメント。

 

なので即ディーラーに持っていったら、受付のお兄さん(スラリン退社で引き継ぎ)が、ブッキングしてくれた。このぐらいなんだから、今この場で直してくれよと粘ったがダメだった。

しかし、この微妙な状況をうまく英語で伝えられたかはわからない。

 

とりあえず数日後に持っていくと、受付のお兄さん(名刺もらったけど名前覚えてない)が「今日は技術者が手隙ゼロなので、ハンドルぐらいなら俺がやる」と、言い出した。

日本だったらそんな人が車いじるとかなると本社にクレームを入れるやつがいるかもしれないが、よく考えてほしい。もしかすると元技術者で制服組転生した受付かもしれない。

そしてここはマレーシアだ。

ナンバープレートの数字が落っこちても、そこらへんでそれ専門の数字売っててつけてくれる商店が普通にある。わざわざそのぐらいのことで陸運局にいかなくても、ついてりゃオッケー。

 

そして待つこと小一時間。その受付のお兄さんが戻ってきたが、声がかからない。やはりけっこう難題が発生して今日は預かりになってしまうのか。

不安になってお兄さんのとこに、「あの、私の車は」と聞くと「できてるよ!ハンドル直ったわ」と。

 

おいおいおい、そうならそうとちゃんと電話してくれよ。完全に忘れられてたのかよ。

 

やはりちょっと斜めってハンドルつけてたみたいだった。もちろん帰りは快適。というか、これが当たり前の状態。

これ無料でいいと言われたが、そっちのミスで金とられたら逆上するよ、私の性格からしたら。いちおう、サンキューと言いつつ「あたりまえだろ」と小さく日本語で付け足しておいた。